バルセロナ―欧州で最も生活環境の良い都市

空港・港・市街地が半径15kmに収まる多機能都市バルセロナ

カタルーニャの州都、バルセロナは1996年より16年連続して「ビジネスマンにとって欧州で最も生活環境の良い都市」に選ばれています。

地中海性の温暖な気候、整った生活インフラ、外国人を受け入れるコスモポリタンな気風、薫り高い文化、豊かな自然など、その魅力を数え上げたらきりがありません。

バルセロナ市の広さは102㎢でスペイン人口の約3.4%である160万人の人々が住んでいます。しかし我々が通常バルセロナと呼ぶ場合は、近隣都市を含むバルセロナ経済圏(Metropolitan Region of Barcelona)のことを指します。面積3,242㎢、人口約480万人のこの地域には、カタルーニャの工業生産の6割が集中しています。

欧州随一の水準の都市機能を誇るバルセロナは、半径わずか15kmの円内に、活気ある市街地、港、空港などのビジネス/生活施設の全てが収まります。この地に惹きつけられて居住する外国人は多く、その数は約40万人です。英国、ドイツ、フランス、イタリア、米国、日本などのインターナショナル・スクールも35校あり、教育システムも充実しています。

多面的都市の魅力

ガウディ“聖家族教会” 再開発されたウォーター・フロント地区

中世に迷い込んだかのようなゴシック地区、19世紀後半に欧州唯一の都市区画計画モデルとなり美しく整えられた新市街、そこに並ぶガウディをはじめとするモダニズム建築。

1992年のオリンピックを機に再開発されたウォーターフロント地区には高級ホテル、人エビーチ、ヨットハーバー、カジノといった商業レジャー施設とオフィス、国際トレードセンターなどビジネス施設が揃っています。

またユネスコ後援の文化イベント「フォーラム2004」跡地には南欧最大の国際会議場を含むビジネス、居住、文教コンプレックスが立ち上がりました。また「22@」地区プロジェクトは古い街並みを残しつつ最新のオフィスを創出して先端産業の誘致に成功しました。

有機的に都市を活性化させるそのまちづくりは「バルセロナモデル」と呼ばれ、近年最も成功した都市開発として国際的に高い評価を得ています。

国際的コンベンション都市としても知られるバルセロナでは、世界最大級の移動体通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」の開催が2018年まで決定しており、世界のモバイル・ハブの役割を担っています。